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子供のじっと物を見つめる目、子どもの嬉々とした声、駆け引きのない損得のない世界にすっかりとりつかれアッというまの30年でした。
退職をし、今は、日本経営教育研究所でお世話になっております。そして、時々、保育園や幼稚園を訪問させていただいています。
そんなある日のこと、訪問した園で、運動会の練習をしていました。
子供たちは、リレーのバトンをもらうとき、次の走者が少し走り始めるという練習の真っ最中でした。きっと、どうすれば早く走れるか、どうすれば、1位になれるかの話し合いの中で、バトンの受け渡しのことが話題になったのでしょう。
バトンの受け渡しのときに、スピードが落ちることを防ぐには、こういう方法もある。という提案で(想像ですが、多分担任の先生が言ったのでしょう)実際に練習しているところに出くわしたのです。
この「少し走りだす」これが子供には難しい! 逆に駆け寄っていってバトンを取りに行くことはとても簡単なのですが、走ってくる走者の距離をあけるかのように走り出す……これが本当に難しいのです。
その中で、走者が近づいてきた時、さっとスタートを切る数名の子供の姿を見ました。なんの迷いもなく、さっと走り出すのですが、その早いこと!
私も現場にいたころ同じようなことをしていましたから、このことが子供にとってどれだけ難しいかということは十分わかっていました。
見事な、理解力・判断力・決断力! 凄い!!
その数名の子供の共通点の一つを担任に聞いたところ、本をたくさん読んでいるということがわかりました。だからこその「見事な、理解力・判断力・決断力」だったのです。思わず納得。そして、子供の持つ素晴らしい力に驚き!でした。
こんなふうに、この一年も、子供からいろいろなことをたくさん教えてもらい、そしてたくさんの感動をもらえることでしょう。
輝く目、生き生きした目、そんな子供たちに会いに、今年も保育園・幼稚園をたくさん訪問させていただきます。今年一年の「よしえ先生の保育室」に、どうぞご期待ください!
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子供のジッーと見つめるあの目、あの声に魅了され、幼児教育にのめりこみ、笑いあり、涙あり、失敗あり…たくさんの喜びと感動の保育者生活35年。
「私の師は子供です」と言い切れるほど、子供から、毎日たくさんのことを教えてもらいました。
この経験を今、現役で頑張っていらっしゃる保育者の皆さんに少しでもお伝えすることができたら嬉しいなと思っています。 |
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