●いつまでも保育者の応援団長でありたいと思います!(2010年2月)
 私は保育現場で、30年以上働いていました。
 あっという間の30年でしたが、非常に充実していた30年でもありました。
 新人時代、夢・希望いっぱい抱いて就職。でも現実は…… 「子供は言うことを聞いてくれない」「クラスがまとまらない」「先輩のアドヴァイスがなかなか活かせない」「園の様子がわからない」失敗ばかり、そんな毎日でした。
 うまく保育できない不甲斐なさで涙が溢れたこともたびたびでした。

 でも、この仕事が大好きで食事の時には父母に「今日ね、礼ちゃんがね」と意気揚々と園の話しをすることが日課でした。両親も、私のクラスの子供たちの名前を全て覚えてしまうくらい毎日毎日私の話しを楽しみに聞いてくれました。
 徐々に園での責任も重くなり、新人のときとは違う不甲斐なさで涙を流すこともありました。
 「辞めたい……」30年の間に何度も、いや何十回も思いました。でも続けてこられたのは「もう少し頑張ってみたら」の両親や夫の励ましだったように思います。
 そして、やはりこの仕事が好き! いつか一人前の保育者になりたい! その一心だったように思います。
 そして、退職した今、若い保育者の皆さまに少しでもお役に立ちたいと思い、DVDや「保育ダイアリー(保育手帳)」を作成しています。
 特に「保育ダイアリー」は、指導書には書かれていない事柄でこんなことを知っていたらかつての私のように悩まなくてすむかも、と言うところに視点をあてた「保育者の心構え」というページがあります。

 【入園後しばらくは、登園してからの生活パターンを崩さず同じことを繰り返すと良いです。「登園→遊ぶ→部屋に入る→トイレに行く→手遊びをする→本を見る→帰りの歌を歌う→降園」というように、「この歌を歌えばそろそろお母さんが迎えに来てくれる」と、見通しが立てられ不安な気持ちが少なくなります】
 【持ち物の管理がなかなか身につかない子には、出来たことを確認するまで保育者がそばにいて見守り、できたときには「よくできたね、毎日こうにしようね」と励ますと徐々にできるようになります。
また、持ち物の始末をせず、遊び始めてしまう子には、遊びを中断させてでも持ち物の始末をさせるようにしましょう。それを許すと身につくのに時間がかかる場合があります】


 このような事柄が書かれています。
 忙しい保育者の先生方に使いやすいダイアリーをと、改善に改善を重ね作成しました。すでに販売をしておりますのでぜひご検討くださいませ。(http://www.cosmo.bz/seminar/sales/salesbooks.htm

 DVDは「鍵盤ハーモニカ指導DVD」をはじめ「これで安心!マナーDVD(仮称)」もあります。
 たくさんの失敗をしてきた者からの応援メッセージです!
 活用していただけたら嬉しいです!

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FUTO
 子供のジッーと見つめるあの目、あの声に魅了され、幼児教育にのめりこみ、笑いあり、涙あり、失敗あり…たくさんの喜びと感動の保育者生活35年。
 「私の師は子供です」と言い切れるほど、子供から、毎日たくさんのことを教えてもらいました。
 この経験を今、現役で頑張っていらっしゃる保育者の皆さんに少しでもお伝えすることができたら嬉しいなと思っています。
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