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先日、ある園の祖父母交流会に参加させていただきました。
本気で玉入れをする子供の表情、目、声!
先生が膨らませる風船を心配そうにジーっと見守る子どもの目!
勝敗が決まったとき飛び上がって喜んだ子どものあの声!
損得、駆け引きや裏表のない、本音だけが存在する子供との生活はとても居心地がよく、私自身も純粋でいられることが何よりの幸せでした。
子供を保育しながら、実は育ててもらったのは自分を含めた私たちだったように思います。
私は、「子供」にすっかり魅了され、あっという間に35年も保育の現場に身を置いてしまいました。
さて、そんな35年の中で、大事にしてきたことの一つに、「童謡をたくさん歌おう!」「日本古来の年中行事を伝えよう!」があります。
リズミカルな軽快な曲もいいけれど、日本の美しい四季や情緒を含んだ童謡をたくさん歌い継いでほしいと思いました。私たちがしなければ忘れ去られてしまう…… と言う不安があったからです。
童謡歌集を配り、家庭でも歌ってほしいと呼びかけたり、童謡歌手を招いたりもしました。
また、年中行事については、まずは私たちがその由来を学びあい、いかに子供にわかりやすく伝えることができるか、この行事をどのように保育に取り入れ子供たちに体験させるかを話し合いました。
私が子供のころは七夕の笹飾りをみんなで川に持っていき流した思い出がありますが、時代が大きく変わったことで、現代の風潮にあわせて取り入れていく工夫もしなければなりません。でも、今、しっかり伝えておかないと「笹の葉、サーラサラ〜♪」それって何? てなことになりかねない!
そういう意味からも、現場にいる幼児教育者に課せられている役割・責任は年々大きく重くなっていきますが、間違いなくやりがいも喜びも比例しています!
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子供のジッーと見つめるあの目、あの声に魅了され、幼児教育にのめりこみ、笑いあり、涙あり、失敗あり…たくさんの喜びと感動の保育者生活35年。
「私の師は子供です」と言い切れるほど、子供から、毎日たくさんのことを教えてもらいました。
この経験を今、現役で頑張っていらっしゃる保育者の皆さんに少しでもお伝えすることができたら嬉しいなと思っています。 |
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