●園を更に発展させるために、年度末にしなければいけない事は!(2009年2月)
 2月ですね! お元気ですか? 風邪はいかがでしょう。インフルエンザは流行っていませんか?
 今年度もあと2ヶ月。何となく忙しい毎日をお過ごしのことと思います。
 それぞれの年齢で身につけなければいけない生活習慣は身についていますか? 一つ一つ確認して、保護者の方と協力し合って3月までしっかり保育していきましょう。

 さて、私立園で働く私たちは、一旦就職しますと退職しない限り(よほどのことがない限り)ずっとその園で働けます。特別な園以外は、転勤もありません。ですから、退職者や新採用職員がいなければ、何年でも同じメンバーで働けます。実は、これ非常にラッキーなことなんです!
 保育目標・教育方針にそって全員が同じ方向で保育ができます。「保育観」「子供観」みたいなものもだいたい同じになっていきます。一年一年の経験がしっかり積みあがっていきます。説明しなくても阿吽の呼吸で仕事ができます……。

 こういうラッキーな環境にあるからこそ、年度末に全員で必ずしなければいけないことがあります。
 それは「この園が、子ども第一主義の園」であるかという確認です。
 経験が増してくると、苦労せず保育ができるようになります。「挑戦」より「守り・安全」になってくるものです。そのような経験は両刃の剣と同じ。新しい提案に対して、「具体的実現方法」を考える(できる方法探しをする知恵袋)より「できない理由探し」(子供や保護者の楽しみの足を引っ張る凶器)になってしまいがちです。
 「大変だよね……」「去年のままでいいよね……」「ちょっと面倒くさいよね…」これがいけません。

 新しいことをするには職員間の十分な話し合いと万全な準備が必要です。もちろんエネルギーも要ります。「大変だったけれど子供たちがあんなに喜んでくれて、やってよかった!」この経験が職員間のチームワークを強め、職員のレベルを上げるのです。
 子供第一主義を貫くには、自分に厳しく、自分を律し、職員全員で同じ思いにならなければいけません。次年度も子供第一で! と、全員で再確認する2月であって欲しいと思います。

 子供のあの目、あの笑顔、嬉々とした声が、苦労を喜びや達成感にかえてくれるはずです!

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FUTO
 子供のジッーと見つめるあの目、あの声に魅了され、幼児教育にのめりこみ、笑いあり、涙あり、失敗あり…たくさんの喜びと感動の保育者生活35年。
 「私の師は子供です」と言い切れるほど、子供から、毎日たくさんのことを教えてもらいました。
 この経験を今、現役で頑張っていらっしゃる保育者の皆さんに少しでもお伝えすることができたら嬉しいなと思っています。
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