2022年度 園だより 

3月1日  園長 齊藤昌子

 2月、3月に向けて、3学期の締めくくりの日々が続いております。
特に年長さんにとっては、思い出深い日を送っていると言っても良い程の記念すべき日が目白押しです。
 ピアノ、ヴァイオリンのおさらい会、おわかれ遠足、そして最大のイベントは卒園式でしょう。
 ピアノは年中さんの時から始まりました。黒鍵と白鍵がいくつあるかと数えてみたり、グーで黒鍵だけ左から右へ弾いてみたりしましたね。
 「ピアノってきれいな音がするね」という人がいたり、
 「先生と同じように両手で弾いてみたい」と言う人もいます。
その夢が叶って年長さんは今、「ちゅーりっぷ」や「とんとんとんひげじいさん」「メリーさんの羊」等、立派に弾いてみせてくれましたね。年中さんや年少さんの人たちは、独奏する年長さんを羨望の眼差しで見つめています。
 ヴァイオリンも同じです。年長さんになって初めて触れる楽器を大切に持ちながらいつの間にか「かえるの合唱」「メリーさんの羊」「大きな栗の木の下で」「きらきら星」と弾けるようになりました。 ヴァイオリンの繊細な音をしっかり聴き分けてメロディに沿って弾いていくのは、大人にとっては難しい作業なのですが、年長さんたちはおさらい会の日、一人残らず最後まできれいに演奏することができました。
 そして次の週はピアニストの先生もご参加下さり、『ヴァイオリン・ピアノコンサート』を開催していただきました。幸せな「音楽のシャワー」を浴びるひと時でしたね。本来「音楽会」というものは「6歳以下はお断り」と言われてしまうことが多いです。その中で満3歳から5歳までの全園児さんが満杯の中、堂々と「音楽会」が開けて、しかも皆さん真剣に音楽に耳を傾けている姿は本当に素敵でした。また、来年度への意欲が湧いてくるばかりです。



2月1日  園長 齊藤昌子

    1月中旬に今年度2回目の保育参観日、そして個人面談を行いました。
  保育参観日では、各クラスとも朝のご挨拶「おはようございます」に始まり、ホールに年中掲げてある大きなカレンダーを読んで、「今日は1月〇日です。〇曜日、お天気は晴れです」と唱えます。その後は「一人で言える人?」との先生の言葉で、勇気を持って前に出た一人が、そのカレンダーを読み上げ、最後に「〇〇組の〇〇〇〇です」とご挨拶いたします。この一連のコースが、4月の頃に比べて、本当にしっかりと言えていますね。年長さんは元より年中さん年少さんそれぞれが頼もしく遜色がありません。
 そして個人面談の際に「幼稚園で我が子が堂々と参加している事を知って感心しました!」という感想をお持ちの方が多いと知って、心から良かったと思っております。又、「お家では幼稚園のことを言ってくれないので、今まで園での様子がよくわからなかった」という方々がいらっしゃるとのことでしたが、成程確かに、園児さん達が、理路整然と保護者の方々に安心できるようお話しするのは難しいでしょう。保護者の方々にももどかしいことが沢山おありだったと思います。
 今更のように保育参観の大切さを見直した次第です。
 全般に皆様ほんとに「教育熱心」な方々が多いことにも気付くことができました。ご家庭での豊かなご愛情の下にお育ちになった可愛いお子様たちが、更に幼稚園での団体生活を通して成長されることの大切さを感じてくださったことと存じます。
 現場の先生方も「良い気付き」を得ることができたとのことでした。
 梅の花が綻び始めた季節ではありますが、寒い日はまだまだ続きます。皆様におかれましては引き続き緊張感をもって毎日をお送りください。




1月1日  園長 齊藤昌子

 明けましておめでとうございます。
皆様には旧年中にも増して明るい飛躍の年となります様お祈り申し上げます。
卯年とあって大きく飛躍の年、JUMPの年にいたしましょう!
当牟礼幼稚園の兎のうめちゃんも満2才を迎えまして元気よく成長し、嬉しい時はピョーンと跳躍が得意です。私たちも嬉しい時はスキップしますね。人も兎も表現は同じです。うさちゃんに沢山跳躍してもらいたいと思うと、日頃私たちも規則正しく餌やりの時間を守り毎日のリズムをくずさない様に心掛けております。
 時として時間を守れなかった時には「足ダン」といって後両脚を床にドンとついて怒りを表現します。仕事の都合とはいえ、本当申し訳なかったと思います。
 これは日頃の子育てにも通じるものがありますね。
基本はきっちりと守りつつ、少しの変化や興味を広げていく日常がやはり一番大切です。朝起きたら先ず「お早うございます」とお父様・お母様、そして兄弟・姉妹たちにもご挨拶が大切です。ごはんの時の「いただきます」「ごちそうさま」そして「行って参ります」「ごちそうさま」等々。
幼稚園でもお約束しましたけれどちゃんと守れているでしょうか?
 最近通りを歩いている時に小学生には必ず声をかけられます。
「あ、園長先生だ!こんにちは」
「こんにちは」
「○○小学校の2年○○です」ちゃんと答えてくれる人が増えました。
 ご家庭での規則正しい生活のリズムは幼児の心をおだやかにし、新しい試みに備える最良の出発点となります。
ご家庭での生活がどれだけ充実しているかで、子供さんの生涯の基礎が出来てゆくと思います。
そして時として飛躍の時を迎えたら、どれだけ高く飛び上がれるでしょう。
今年が希望に輝く一年となりますように思わずにはいられませんね。



12月1日  園長 齊藤昌子

 日頃の園児さんのご活躍をお伝えする手段として、11月はおじい様おばあ様に園児さんからお手紙を書いて送りました。
覚えたての文字を駆使して「いま がんばっているのは てつぼうです」と書いている人や、「おじいちゃん おばあちゃん だいすき」とお顔を描く人もいます。
特に遠くにお住いの方々に届いたお手紙には、さぞかしお喜びになられたことと拝察いたします。
その後、何人かの方から「孫に渡してください」と園児さんに向けて
平仮名で綴られたお手紙が届いたり、お電話やお礼状送っていただきまして、こちらも感激いたしました。
元々は先代の原園主先生が「たまには、おじい様おばあ様たちとゆっくりお茶でもしましょうよ」と発案した「祖父母様ご招待」の行事が起源で、当時は20人くらいの輪で和菓子とお茶で一服しながら、お孫さんの成長振りを観ていただくというものでした。
 しかし年々参加者が増え、又コロナ禍での開催が難しい中、先生方の発案で「日頃の『よみかき』や『お絵描き』を「お手紙に書いてお送りしましょう」となり、今日に至ります。
 来月はおゆうぎ会です。クラス毎の開催になりますが、是非この機会にお孫様のご様子をご覧いただければと思っております。


11月1日  園長 齊藤昌子

 久しぶりの秋晴れの日、外集会をしました。外集会とは毎日行っている朝集会の「お集まり」を園庭で行うのですが、天候の都合でしばらくできていなかったので園児の皆さんは大張り切りです。ご挨拶のあと両手を横に列を広げて柔軟体操です。
 空を見上げると真っ青な空が広がって雲一つない日でした。
「虫も、お花も、そして皆さん子どもたちもお日様に当たることが元気のもとですよ」
と園長の言葉に全員大きく頷いて体操を始めます。
 体操が終わると、先生の合図の元で、ゆっくり「走り方」に入ります。
園庭の中を円形に走りますが、決してスピードを出さず持久走の体勢を保って走り続けます。
 今日は久しぶりだったので無理なく全員が走り込んで終わりますが、これから寒さに向かう中、持久走の距離を伸ばしていく予定です。どこまでも走るの大好きな園児さん達です。
「走るのかっこいいから大好き」
と言った人もいて、思わず嬉しくなりますね。一走り終わって、水分補給のために、それぞれの基地に戻ります。器用にお水を飲む姿が可愛くもあり又、圧巻でもあります。感心するくらい上手に飲むことができます。
 三々五々クラスの体勢に戻って来て全員で
「今日の集会は終わります」
「ありがとうございました」
とご挨拶としてお部屋へ帰って行きます。
雨模様だった一週間を振り返り、改めてお日様に感謝の朝でした。


10月1日  園長 齊藤昌子

 待ちに待った「運動会」、今年度は9月23日に大雨にもかかわらず、元の姿に近い形式で開催することができました。改めて体育館をお貸しくださった高山小学校へ感謝申し上げます。
 小学校の体育館は全園児さんたちの憧れでもありますので、殊更に嬉しい運動会になりました。かけっこ、玉入れ……おゆうぎ等、日頃のお稽古の成果が充分にあがりましたね。転ぶ人も少なかったし、勝ちたい人は皆で本気で取り組んでいました。
 年少うめ組さんは、「玉入れ」の初めての練習の日、必ずと言ってもいいほど「ヨーイドン」で「玉入れ」ならぬ「玉集め」に走ります。両手に一杯に抱え込む人が必ずいましてなんとも可愛らしいのですよ。
 そんな練習を重ねながらの当日ですから、「紅組5個、白組11個、よって白組の勝ち!」と一斉に拍手で終わるとき、つい最初の頃を思い出したら、笑みがこぼれます。
 年中さくら組さんになると、もう迫力が違います。それぞれ見せ場を知っていますので、クラスで協力した「バルーン」は本当に見事でしたね。
 そして、年長まつ組さんになりますと、どうしても勝ちたいんです。練習にも本気で取り組んでいましたので、紅白リレーでは勝った時には跳び上がって喜び、負けた時には悔しくて涙した人が何人いたでしょうか。紅組はバトンを落としながらも、見事勝ちましたね。嬉し涙も悔し涙にも、思わず貰い泣きしてしまいます。
 そんな経験豊かな運動会が繰り広げられましたことを心から有難く思っています。保護者の方々の盛大な拍手の応援やお声がけが何よりの園児さんへのご褒美でした。





9月1日  園長 齊藤昌子

 今夏は暑さの中で、一際輝くヒマワリの花が気高く咲いて印象的です。
5月にまつ組さんがヒマワリの種を、さくら組さんがアサガオの種を、カリュキュラムの一貫としてクラスで種を蒔きましたね。
 小さな種がそれぞれに芽を出し、成長する様子は本当に可愛いですね。自分の手で土をかぶせた感触を覚えている人は、尚のこと嬉しく感じているでしょう。毎日お外に出ると真っ先に眺めに行っている人がいます。

 そして又、金魚を気に入っている人もいます。この金魚も牟礼幼稚園に来てから長くかれこれ5、6年ほどになります。早朝8時の餌やりに必ず気付いて、餌をあげる先生の手の動きをじーっと見ているお決まりの人がいます。時には本人に一つまみの餌やりをやらせてもらって、にっこりしています。

 そして9月になればうさぎの梅ちゃんも牟礼幼稚園に遊びに来ますので、園児さん達は代わる代わる「いい子いい子」と「なでなで」の儀式を行います。
幼児教育の指導要領ではこういった動植物との触れ合いを重ねて、親しみを持つ機会を作ることが大切であることが記述されていますので、その時代時代で、私たちのできる規模で取り組んで参りました。
そして幼稚園生活でのその場面場面で、動植物を優しく育む心が、皆充分に育っているのだなと感じます。

7月1日  園長 齊藤昌子

 7 月は一学期の締めくくりの月となり、4 月から丸 3 ヶ月の幼稚園生活が順調に軌道に乗って来た感がありますね。
 どの園児さんもいきいきと輝いて毎日の生活を楽しんで送っています。特に年長さんが年長らしく小さい人たちのお手本となるべく自覚が生まれています。そしてそれはかつて憧れて見てい先輩たちの動きをよーく観てから大変順調に受け継いでいます。特に催し物の盆踊りの日、司会をはじめ、太鼓叩きも担当してくれますので、そのはりきり様は大変なものです。
 そしてそれを又、じーっと観ている年中組の人たちがいますし、次は年少組さんだって負けてはいません。
 園全体が兄弟姉妹の様な関係ですから、それはそれは賑やかですし、統一感に溢れているのです。どこかのクラスで練習が始まって、盆踊りの音楽が流れてくると、誰もが気付いて「わたしたちはいつやるの?」とそわそわし始めるんですよね。と先生方は微笑ましい報告をしてくれています。
 「盆踊り」という日本の伝統的な風習は、昨今の諸事情で風前の灯火の如き実情ですが、牟礼幼稚園での大切な行事として、やり方を工夫しながら、絶えることなく続けていきたいものだと思って止みません。
保護者の皆様の応援、ご協力を感謝致しております。


6月1日  園長 齊藤昌子

 令和 4 年度は、5 月に入って幸先良く神代植物園への遠足が出来ましたし、25 日(水) には、恒例の 5 月のお誕生日会が保護者同伴にて開かれ感謝でいっぱいです。
 当日は誕生月の人は「お誕生ワッペン」を胸につけて、園長からお祝いカードが贈られます。そして、全園児さんの集まる前で一人ずつ司会の先生によるインタビューに答えます。

「お名前をどうぞ!」
「○○組の○○○○です」
「好きな食べ物は何ですか?」
「イチゴです」「ケーキです」

等と、お返事する園児さんに、同席していらっしゃるお父様お母様方は、ニッコリ満面の笑顔に輝きます。幼稚園の行事の中でも格別に幸せな場面でもあります。
 そして、年長さんは、この日を記念して一人でマイクを握り、お得意の歌を先生の伴奏と共に歌ってくれます。日常で何回も何回も歌った曲でもあり、好きな歌ですから、素晴らしいです。
 大拍手に包まれてご披露が終わると、待ちに待ったお楽しみ会が始まります。先生方が演ずるペープサートや人形芝居、時には実際の演劇もあって大爆笑に沸くことも……。
 誕生会が終わって退席される保護者の方々をお送りする時、

「実は、昨日インタビューの練習を一生懸命したんですよ」

と明かして下さる方もあり、和やかな雰囲気が流れた日でした。






5月1日  園長 齊藤昌子

 始業式、入園式と令和 4 年度は順調に滑り出しました。当たり前なことが進んでいるだけですが、近頃はその当たり前な毎日が感謝でなりません。
 暖かい春風にも恵まれて園児さんたちは元気に園庭を走っています。新入園児さんたちも、登園してからの手順(靴の置き方、鞄の掛け方等)を繰り返し覚えて来て「ひとりでやってみる」という人も出てきました。
 特に年少さんは目下、5 月の遠足に向けてピアノ曲に合わせて一列で歩くことを熱心にやっています。これが結構難しいのです。
 そして年中、年長さんは、それぞれに目標を立てて取り組み始めている頃です。縄跳びや鉄棒など目標を達成した時には、シール等を表に貼ってもらうのも楽しみの一つです。
 さらに年長さんは待ちに待ったヴァイオリンのお稽古が始まりました。誰が言い出しっぺかわかりませんが、「大好きなヴァイオリンを描いてみたい」と、とうとう自由帳に立派な絵画を仕上げていましたよ。まだまだやりたいことがいっぱいの様子の年長さんです。
 今日は何をして、誰と遊ぶか等、園児さんたちは、それぞれに計画がある様子ですが、それをお友達や先生にお話が自然とできるようになるようになる様子は素敵ですね。





4月1日  園長 齊藤昌子

 令和 4 年度の新学期を迎えました。ご新入のうめ組の皆さん、ご進級のまつ組・さくら組の皆さん、誠におめでとうございます。

 桜の花も一斉に咲いて園児のみなさんを大歓迎して喜んでくれていますね。幼稚園は楽しいところですよ。園児の皆さんが毎日をワクワクして楽しく過ごせるようにと先生方もそれぞれ目標を立てて準備をして参りました。

 これからは園児の皆さんが一日一日通っている間に少しずつ新しいことをやってみて、いつの間にか良い習慣が身について来て、そしてあっという間にこんなに成長しました……。という日々になる筈です。

 私たちは園児さんを中心に保護者の皆様と先生方との三位一体ともいうべき協力体制を造り上げましょう。時折々にご連絡いただけると有難いです。
 共に智慧を尽くして考えましょう。園児全員を保護者の皆様と先生方総勢で育て上げている感覚ですね。私もいよいよワクワクが高まって参りました。
 どうぞご協力をよろしくお願い申し上げます。