2017年度 園だより



3月1日 園長 齊藤昌子

 一年の最終月、三月を迎えました。
幼稚園の仕事も一年を振り返り、又、今日一日今日一日と積み重ねてきたことを一旦手離して、次のステップを踏み出す節目にあたる月になります。

 担任の先生方は、園児さん一人一人が、今日も輝いて明日を迎えてくれるかしら?と緊張しておられるところです。
 私、園長も又、この一年が昨年に増して、成長発達した年だったと実感しながら、今日を迎えられることを幸せに感じております。
 このことは、ひとえに保護者の皆さまが数多い園の規則を守り、ご協力いただけましたことに他なりません。

 心より感謝申し上げます。
 ありがとうございました。

 一例をあげますと、毎日統計をとっている「欠席表」が如実に物語っているのですが、例年に比べて欠席者が比較的少なかったことがあげられます。
 勿論、まだまだ三寒四温の時期でもありますので、軽々に予断は許されませんが、今のところ、この調子であとひと月を駆け抜けたいと願っております。


2月1日 副園長 石和佳代

 一年で最も寒い季節ですが、早寝早起き朝ごはんで寒い冬を乗り切りましょう。一部の幼稚園や小学校ではインフルエンザによる学級閉鎖が相次いでいます。
 しかし、牟礼幼稚園の園児さんは、今現在はそこまでは至らず、毎日元気に駆けっこ、縄跳び、体操、読み書き、ピアノ、ヴァイオリン等を取り組んでいます。

 幼稚園としても外遊びの後の手洗い、うがいを促しておりますが、園児さんの健康は、保護者の皆さまの栄養、健康管理が行き届いたお陰様です。
 健康で明るい笑顔はお友達を増やす力があります。
「おはよう」「ありがとう」等、挨拶がはっきりできる子どもは自然と、お友達が寄って来てくれて賑やかです。

 三学期は昔から 1 月は「行く」2 月は「逃げる」3 月は「去る」と言われる位、時が早く感じられますね。学年の仕上げの時でもありますので、これからも明るい子どもを目指して、保育の充実に励んでいきたいと思います。


1月9日 園長 齊藤昌子

 平成三十年の年明けおめでとうございます。
園児の皆さんが昨年同様に大事なく健やかに成長されることを職員一同共々に願っております。

 先達、縦割り保育を実施した日のことです。
四歳と三歳のお友達同士で、偶然気があった様子で、ブロック新幹線を長くつなげていました。
 ブロックで新幹線を作るところまではよくしている三歳児が、そんなに長く長く繋げることまでは、今まで思いつかなかったところでしたが、新しい発見に新鮮な驚きを感じたことでしょう。
 年長児は又、降園準備など自分のやっていることだけでなく、年少児のお手伝いを積極的にやっている姿が多く見られました。
 普段は口数が少ない人が、うめ組のお友達に対して、ゲームのルールを教える場面が見られ、担任の先生にとっては、目を見張るほど嬉しいものでした。
 中には緊張しているお友達もいるので、いつも以上に静かに遊んでいる人もいて、他学年児との交流まで行かない人もいました。
 あるクラスでは、いつもと同じスケジュールでカリキュラムを進めたところ、分からないなりにもお手本やお友達の様子をみて真似ている人もあり、興味深いことでした。
 また次の日のこと。昨日の縦割り保育で自分が何組の部屋だったのかの話題で盛り上がり、それぞれ「○○が楽しかった」と話し合う場面も見られました。
 それぞれの担任の先生方も普段見られない姿を知ることになり、いつになく情報交換に花が咲いています。
 「縦割り保育」の良さがはっきりと出た一日となりました。


12月1日 副園長 石和佳代

 今年は「秋」が短くて急に寒くなり冬がやってきました。
 そんな中でも牟礼幼稚園の園児さんたちは、相変わらず元気よく、毎日にこにこ笑顔で登園してきて、「おはようございます」の挨拶も、しっかりできるようになりました。
 いつの間にか、靴の脱ぎ履きもスムーズです。昇降口で座らずに立ったまま履ける園児さんも増えてきました。

 幼稚園では集団生活の中での学びが多いので知恵や体力も自然に、お友達の真似から入ります。
 先生方もよく「自分で考えてみようよ」と持ち掛けます。
なので園児さんは、人の意見を聞き、自分の考えも言ってみます。
 時には自分の考えが通らないこともあります。
どうしてだろう?と考えたならその人は成長の一歩前ですね。
 先生方は、その時を見逃さず、声掛けしています。

 生きる喜びや力を身につけ、やがて社会性のあるリーダーができるのが幼稚園です。


11月1日 園長 齊藤昌子

 いよいよ 11 月 1 日を迎える頃となりました。
 この日は東京都の私立幼稚園で一斉に、次年度の園児募集の手続きが始める日になります。未就園児のお子様たちにとって、最初の社会生活を「どこの幼稚園で過ごすか?」は、ご家庭にとっても、大きなテーマとなっていることと存じます。当園にもこの日を迎えるにあたって、多くの未就園児の親子の方が見学に来られました。
 そこでこのような質問をいただくことがあります。
子育てする上で素直なかわいい子になってもらいたい、良い子になってもらいたい、どうしたらそういう子になるのでしょう?

 家庭教育のカウンセラーの内田玲子先生のご著書に次の文章があります。

 赤ちゃんは、いきなり泣いてみます。「お母さんはどこだ?」と泣くのです。すると、直ぐ自分の所へ飛んでくる親の子には正しい母性愛が刷り込まれます。すると幼い子どもであっても、お母さんが悲しんで泣いていると感じて思いやる行動をすることがあります。子供ながらに母親の悲しみを察して、近寄ってきて背中を優しく撫でてくれたりします。なんてかわいいんでしょう。
 逆に、子どもが泣いても、放っておく、反応しないなど、親に育てられた子はその程度に育ちます。すると、そのように親に育てられた子は、不安定な子に育つでしょう。親にお金や学歴があろうがなかろうが、子育てには関係ありません。親がたっぷりと愛情をかけ、誕生したその日から正しく反応していけば、親を困らせる子にはなりません。子どもは親の心の中の芸術作品です。

 牟礼幼稚園は子育て中のお母さまの味方です。徹底して、子育て支援を目指しています。それぞれに母と子の協奏曲を奏でていきましょう


10月1日 園長 齊藤昌子 

 9 月に入ってからは、秋らしい日差しの日が少なくて、毎日空ばかり見て暮らしていました。
日本列島に強い影響を与えて行った台風 18 号もようやく日本列島を離れたという知らせに、ほっとしました。

 さて、恒例の体育参観日に向けて走り出しましたところ、何ということでしょう。園児さんたちの運動不足はてきめんで、2 学期の走り方としては、大幅に役不足と見受けます。

 台風の影響がこんなところにも?と驚きました。

 これはいけない、と貴重な晴れの日には、朝の支度が終わったら、それぞれが園庭を 5 周走ることに。

 そして一週間後の体育参観日。ご覧の通りの園児さんたちの変わり様に、一同目を見張るものがありましたね。
 毎年見る、年長らしい逞しい姿がありました。

 ちょっとした声の掛け方一つで、お子さんたちは変わるものです。先生方の気づきと努力に感謝と称賛を贈ります。


 

9月1日 園長 齊藤昌子

 今年の夏は、画期的な事柄が沢山ありました。
先ず例年通りの「お泊り」や「夏期お預かり」の他に、コスモスポーツクラブの水泳教室(四日間)を開いたことです。

 ここ数年、私の頭では 10m × 4m という広さが検討つかず、この園庭いっぱいになってしまうのでは…と思い、ついムリムリとお断りしていたわけでしたが、会員さんが増え、上級生になるにつれ、いつまでも他園様のお世話になりっぱなしというわけにもいかず、お引き受けしました。例年になく、雨まじりの日が続いた 8 月でしたが、幸いにも開催中は、あまり降られることもなく、四日間を満喫しました。

 コスモの先生方は 5 人も増員して安全対策ばっちり。
一人の園児に 2 人の先生がつき添っての指導でした。
 あるお父様の話では、「うちの子は、牟礼幼稚園行事の中で一番好きなものは、この『コスモ水泳教室』ですよ。毎年楽しみにしています」
 また、あるお母様は「助かります。近くて」
毎年バスを乗り継いで、他園にまで通っていた方が口を揃えて、おっしゃっていたのが印象に残ります。
 また、顔が水につけられなかった 1 年生の女の子。2 日目につきっきりで教えていただいて、見事につけることができました。
 また、ある三年生の女の子は、終了時間を越えましたが、特別にみんなで声援を送り、立派に 1000m を泳ぎ切りました。感動しましたね、10m プールを 50 回往復したことになります。

 コスモの指導員の一人の先生は、「牟礼のお子さんたちは、フォームがきれいですね」と呟かれましたので、年長組が一年間ア・クラブに通って身についたのだなあと実感いたしました。
 来年の夏が待たれますね。


7月3日 園長 齊藤昌子

 牟礼幼稚園の各保育室の正面には、園主先生の手書きの一文が掲げてあります。
うそをついてはなりませぬ。
弱いものをいじめてはなりませぬ。
親のいうことは聞かねばなりませぬ。
これは会津藩の教えの一つですが、もう何年もクラスの規範にしています。皆で唱えて、意味を考えながら先生方が説明してくれています。

その影響だと思いますが、各クラスで自由遊びをしている時の園児さんたちの会話が面白いので紹介します。

 砂場で、ありんこさがしに夢中になって集まっている人。見つけると、「エイヤッ」と棒でつついていました。それを見ていたもう一人が、

「あーあ、『弱いものをいじめてはなりませぬ』だよ。」

もう一つ。担任の先生が思わず言った言葉。
「ウッソッ!?」に反応した A ちゃん。
「うそをついてはなりませぬ。」と返答します。

 職員会議の時は、そんなエピソードがいっぱいです。
活き活きとした園児さんの姿が浮かび上がります。


6月1日 園長 齊藤昌子

 5月の楽しみの一つに、「一年生招待日」があります。
つい 2 ヶ月ほど前に卒園していった人たちが、背丈も伸び逞しくなって、それぞれの学校の一年生となって、やって来ました。

 今、皆さんが夢中になってやっている大好きなことを、一つ教えてくれました。
 「算数、道徳、体育、そして国語、図書 etc.」え?図書…?
 これが又、一段と多かったのです。
 図書室、学校の一角にある図書館、又は図書コーナーに集まって、一生懸命読書を楽しんでいる姿を想像しました。次々と「本」を探して読もうとする人のことも想像しました。
 あー、うれしいな。読書好きな子は必ず頭の回転が良くなる筈。と、先生方と目を合わせて、喜びました。

 今年は、七校くらいに分かれていますが、その学校ごとで恒例の校歌のご披露をしてもらいます。
 多勢の学校は勿論ですが、一人しかいない学校の人たちも堂々と我が母校の校歌を歌い上げてくれました。
 聴いている私たちは勿論、目のウルウルが止まりません。

 かつて牟礼幼稚園の園歌を楽しそうに歌っていた人たちでしたが、今立派に我が母校の誇りを歌い上げているのです。
 「一年生招待万歳!」
 この行事は牟礼幼稚園の誇りです。


5月1日 園長 齊藤昌子

 5 月の園だよりを企画する頃になると、新学期の緊張も解けて新入園児さんたちも、徐々に幼稚園生活に馴染んでくれる様子が伺えます。
 そして毎年の例では、ゴールデンウィークを抜けて、ちょっとだけ後戻りしますが、いよいよ本格的に園生活を楽しむ方向へと向かいます。

 ご縁あって牟礼幼稚園に通って下さる園児さんたちに、一日も無駄なく成長してもらいたい、と思いますし、良い原因を作って、良い結果へとつなげる日々に送っていただきたいと思っています。

 「三つ子の魂は百まで」という諺がありますので、この幼稚園での三年間が大切なのです。今、正しく覚えたことは大人になっても消えないのですから。

 意欲のある賢い子に育ってもらいたいと願えば、願う程、私たち大人が、毎日背筋をを伸ばして生きなければなりませんね。

 そしてご家庭が円満で、ご両親が同じ方向を向いていらっしゃれば、案ずることはありません。

 それぞれの目標に向かって大きく踏み出す一歩が五月なのです。


4月7日 園長 齊藤昌子

 29 年度のご入園、ご進級おめでとうございます。
新しい一年の始まりです。幼稚園、小学校等、学校関係は 4 月がスタートですので、今日の皆さんのお顔が、一段と輝いて見えます。

 これからの一年間、限りない成長の可能性を目指して、新たな目標を目指して挑戦していきましょう。
 各クラスの担任の先生は、お一人おひとりの園児さんが無理なく越えられる様にと、目標を設定しています。
 一学期が終わるまでには、これだけを。また一年が経つ頃には。更に三年経って、卒園の頃には、………と。何より楽しみな目標です。

 保護者の皆さまにおかれましては、日頃のご協力、誠に有難うございます。牟礼幼稚園が、つい先頃、67 回目の卒園生を送り出すことができましたのも、ひとえにご家族の温かいご支援の賜物でございます。

 引き続き今年もよろしくお願い申し上げます。
 素晴らしい幼稚園生活をお楽しみ下さい。