●日本で定着させたい習慣Vol.2(2008年10月)
スポーツの秋、読書の秋、そして食欲の秋!
秋になると、夏が終わった寂しさもありますが、
色々と活動しやすくなりますね!
今月は、先日買い物に行った時にふと思い出した○○○です。
日本で定着させたい習慣Vol.2です。
 日本で定着させたい習慣Vol.1(2007年7月)から、1年3ヶ月がたってしまいましたが、私の中ではまだまだ続くコーナーのつもりでいます。前回は、日本で「スタンディングオベーション」が、色々な場面で普通にできたらいいな〜という事をお話しました。
 今回は、買い物の秋(?)にいった時に思い出したあることの話です。

 昨年11月にロサンゼルスのウォルマートで買い物をしていたときのことです。息子のお土産にスパイダーマンのノートを探すために、文房具や事務用品が並んでいるところを一人で歩いていました。すると、50歳位のアメリカ人が、『君が持っているバックは、いいね! それはラップトップ(ノート型)のコンピューター用なのか? どこで買ったんだい?』と急に話しかけてきました。
 英語だったので、多分こんな内容だと思いますが(笑)。私も片言英語で『ありがとう! このカバンは結構気に入っているんだよ! ラップトップもしっかり入るしね! お勧めですよ! でも、ちょっと遠いですよ! お店が!……日本の東京の近くの横浜の私の家の(通じているかな??)近くのデパートなんだよ!』。『お〜!! それは遠いね!! でもいいカバンだ!! ありがとう!! Have a  nice day!』。

 日本では、こういう会話はやはり少ないと思います。
 例えば、買い物中に他の方が持っていたり買おうとしているものについて、質問をしてみる。
 レストランで、隣のお客さんが食べているものを、味はどうですか? なんて聞いてみる。
 バス停や、バスの中で隣になった人に挨拶しながら、どこへお出かけですか? なんて聞きながら、その時間を楽しく過ごす……。などなど。
 実は、この様な習慣がなくなったのは、ここ数十年のことなのではないかと思います。子供の頃は、子供だけで出かけていたら、必ずバスや電車で「どこへいくの? 気をつけていくんだよ」と、知らない人から声を普通にかけられた記憶があります。

 買い物中でもどんどん声をかけよう! というだけでは無理な事は十分分かっています。たったこれだけの習慣を根付かせるには、社会のあり方そのものを長い時間をかけて変えていく必要があります。
 しかし、できることから、できる人から、できる場面から変えていきたいなと思っています。
 挨拶を大切な習慣にしている日本人です。今まで以上にその挨拶の範囲を広げていきたいな……。

 日本に定着させたい習慣Vol.2『誰とでも気軽にコミュニケーション』……。
 Vol.3も期待しないで待っていてください!

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はっちゃんまん
 園と保護者と、園児の味方。
 北海道から沖縄まで全国の幼稚園・保育園を指導している。
1年間に飛行機に乗る回数は120回を超えるほど、日本中を移動。そんな中で「日記」を書いてくれています。
 理不尽なことが大嫌い。普段は「背広モード」か「体操モード」で元気で優しいが、あまりに理不尽なコトがあると「ファイヤーモード」に変身するらしい。
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