●家庭でできる”しつけ”(2)(2004年11月)
今年の運動会は如何でしたか?
私も、全国で7箇所の運動会に参加しましたが、今年ほど雨に泣かされた年は
ありませんでした。
しかし、どんな天候であれ子どもたちの頑張りにはいつも感動させられます!
けじめをつける!
皆さん、けじめをつけると聞くと何かとても硬いイメージがありませんか?
とても厳しい事をしないといけないと思う方もいるかもしれません。
または、親もやり方が分からず幼稚園や学校任せになっていたり・・・・。
しかし、とっても簡単でしかも大切な事が家庭で出来ます!

それは! 「靴を揃えること」です。
日本では、靴を脱いで家に入る習慣があります。
皆さんは靴を脱いだらどうしますか?
恐らく、向きを変えてつま先側を外に向けるのではないでしょうか?(これを“出船式”と言います)
では何故? と聞かれると、“今度履くときに履きやすいから!”と多くの人が答えます。
確かにそれもあるでしょう。

しかし、子供に聞かれたら?
“今度履くときに履きやすいから!”
“そうか! お父さん、お母さんはいつも便利な方法を教えてくれるね!”
あれ? 何かおかしいですね??
そうです! 実は靴の向きも大切なのですが、もっと大切なのは自分自身をそこで一旦振り返っていることなのです。
これは、そこまで歩いてきて忘れ物は無いか? やり残した事はないか? ということを振り返る、または「今日の仕事や遊びはこれで終わり」という自分自身のけじめなのです。
しかし、子供にはこれを説明しても難しいので、“綺麗に並べようね!”や’“今度履くときに履きやすいからね!”となる訳です。

さらにこの延長には、使ったものを元に戻すお片づけがあるのですが、理屈は同じです。
どうしてうちの子は使ったおもちゃを片づけられないのだろう、とイライラしているお母さん!
まずは、玄関から見直して見ませんか?
やり方は簡単! お母さんは楽しそうに自分の靴だけ綺麗に並べて下さい! しかも楽しそうにです。
3日もすれば、子供たちは真似し始めます。
どうしても子供がしなければ、ニコニコしながら得意げに一言!

“お母さんがガンバっちゃおー!”

そんな楽しそうな一言から、子供は”“けじめ”を身に付けていくんです!



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はっちゃんまん
 園と保護者と、園児の味方。
 北海道から沖縄まで全国の幼稚園・保育園を指導している。
1年間に飛行機に乗る回数は120回を超えるほど、日本中を移動。そんな中で「日記」を書いてくれています。
 理不尽なことが大嫌い。普段は「背広モード」か「体操モード」で元気で優しいが、あまりに理不尽なコトがあると「ファイヤーモード」に変身するらしい。
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