●夏休み、今昔物語(2005年8月)
みなさん、こんにちは!
夏休みです。とっても長い休みになります、有効的に使いたいですね。
夏休みのすごしかたもずいぶん変わってきました。
そこで今回は「昔の夏休み」と「今の夏休み」を比較して、
ちょっとだけアドバイス・・・。
 お父さん、お母さんにとって夏休み中は嬉しいような、大変なような複雑な思いではないでしょうか? 私が子どもの頃の夏休みは結構忙しかった(子どもとして)思い出があります。

 どんな夏休みだったか・・・。
 朝は毎日6時起床! 早い時は5時半起床でした!
 理由は簡単! 6時半から毎日ラジオ体操がはじまるからです。ラジオ体操の出席率によって最後の日にもらえるお土産の質が違うのです。わずかノートか鉛筆かの違いですが、子どもにとっては重要な問題でした。そのため毎日6時には起床です。少しでも遅れると、近所の友達が迎えに来てくれました。5時半起床の時は子ども会の野球練習がある日。ラジオ体操がはじまるまでが練習時間でした。
 ラジオ体操後から午前10時までは幼稚園や学校から外出禁止と言われていました。理由はいまだに謎です? 特別な理由は無いと思いますが、たっぷりある宿題を「涼しい時間にやってしまいなさい。」ということだと思います。そういえばクーラーもまだ普及していませんでした。
 外出禁止なのでしかたなく10時までは必死に勉強をしていたふりをしていました。10時になれば、一斉に子どもたちが広場に集まってきます。そこから午後5時までは、とにかく毎日必死に遊びました。虫取り、探検、かくれんぼ、野球、などなど・・・。
 やっと家に帰ると、食事の手伝い、布団敷など、子どもにも役割が決まっていました。
 そして午後9時には就寝という暗黙のルールがあったように思います。

 最近の夏休みのすごしかたは・・・?
 前の日に大人と一緒になってテレビを見ているので、ゆっくり起床。寝不足気味。
「朝10時まで外出禁止」というオールドルールは既に存在しない? と言うより、クーラーがあるので、必要がなくなったのかもしれません。もっとも宿題もほとんどありません。生活が色々と便利になって子どもが手伝う事が減ってしまっているのか、大人と同じように友達感覚で生活をしている・・・。
 どうです。結構違いますよね。

 そこでどうでしょう。「夏休み!我が家のルール(子どものルール)」を作ってみるのは。
 幼稚園、保育園では規則正しい集団生活をおこなってきた訳ですから、夏休みをだらだらした生活にするのではなく、ある程度予定を組んで生活させるほうがいいと思います。
 日中のほとんどがお母さんと子どもの2人の生活だと思います(アンケートを見ても、夏休み中に家族全員ですごせる日数は6日〜10日位)。
 「我が家のルール」を作り、家の中をミニ幼稚園、ミニ学校みたいに考えて規則正しい生活をさせながら、遊ぶ時にはたっぷり遊ぶというような、メリハリのついた、思い出に残る楽しい夏休みにしてあげてください!!



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はっちゃんまん
 園と保護者と、園児の味方。
 北海道から沖縄まで全国の幼稚園・保育園を指導している。
1年間に飛行機に乗る回数は120回を超えるほど、日本中を移動。そんな中で「日記」を書いてくれています。
 理不尽なことが大嫌い。普段は「背広モード」か「体操モード」で元気で優しいが、あまりに理不尽なコトがあると「ファイヤーモード」に変身するらしい。
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