●新学期へのアドバイス(2005年4月)
入園・進級おめでとうございます!
ワクワク・ドキドキの新学期ですね!
保育室は、まとまった状態から一転して大賑わいになります。
さて、新学期はいろいろと不安だと思います。
そこで、ちょこっとアドバイス!
「子供にとってはじめての集団の場」
 最近では“公園デビュー”と言う言葉もあまり使われなくなりました。
 公園も安全な場ではなくなったのでしょうか? 残念です。
 最近では“子育て支援センターデビュー”なんて言葉もあるようです。
 幼稚園・保育園に通う前の子供たちは、公園や子育て支援センターなどで遊びながら、いろいろなことを学んだと思います。
 しかしこれは、あくまでも交流の場としての公園や子育て支援での学習や、習慣。もちろん「幼稚園」、「保育園」という場とは違います。子供たちにとっては、幼稚園・保育園という場は初めての“集団の場”なんです。
 だから不安なんですね!
 しかし、色々な言葉がけを聞いていると・・・
 「どうして泣いているの?」「何かいやな事あるの?」「ほら〜みんな泣かないでちゃんとしているよ」など、初めての体験をしているということより、できなくては困るという感じの言葉が親御さんからは聞かれます。もっと不安を取りのぞいてあげるような言葉をかけてみてください。


「できなくて当たり前」
 私も、体操指導をしている時に同じような経験をたくさんしました。
 しかし、我が子が生まれてから感覚が変わりました。
 「初めてなんだからできなく当たり前だ!」たったこの一言で気持ちが楽になりました。
 できなくて当たり前!そう思うと、とっても余裕を持って受け止められます。
 子供たちは、不安を泣くという動作で表現しています。まずは、それを受け止めてください。
 きっと、少し落ち着いて楽しい保育室に目がいくはずです。
 そして、子供達の順応性を信じてあげてください!


今年も保育室でどんなドラマが生まれるのか? 楽しみです!!
実は、我が子も今年入園なんです。



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はっちゃんまん
 園と保護者と、園児の味方。
 北海道から沖縄まで全国の幼稚園・保育園を指導している。
1年間に飛行機に乗る回数は120回を超えるほど、日本中を移動。そんな中で「日記」を書いてくれています。
 理不尽なことが大嫌い。普段は「背広モード」か「体操モード」で元気で優しいが、あまりに理不尽なコトがあると「ファイヤーモード」に変身するらしい。
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