●沖縄発 驚きの卒園式練習風景(2004年3月)
みなさん!こんにちは!
全国各地卒園のシーズンですね!
この時期はなんだか嬉しいような、悲しいような……ですね。
今回は、沖縄で見学した驚きの卒園式練習風景をレポートします。
 先日、沖縄の保育園に呼ばれて、卒園式のリハーサルを見学することになりました。
 そこは、サトウキビ畑に囲まれた、とても大きな保育園。到着すると、年長の子どもたち26名がホールで整列をして待っていてくれました。

 簡単な挨拶を済ませ、いよいよリハーサルの開始です。
 まずは、ピアノのリズムに合わせて子どもたちが動き始め、そして、なわの走りとび、こままわし、ボール、沖縄のわらべ歌と続きます。
 その後始まったのは「側転」! 全員が身体をまっすぐ縦にして側転を行い、しかもホール一周するというものでした。少なくとも一人20回は繰り返していたと思います。
 最後には、跳び箱と鉄棒の準備が始まりました。もちろん準備は子どもたちが全て自分で行っています。跳び箱の踏み切り板も、跳ぶ前に自分で調整していたのです。
 最初の子は、自分の足を使い、踏み切り板を1m50cm〜1m70cm位離しました(印象としては、それは無謀だろう? と感じる距離)。ロイター板でもないのにまさか? という感じです。そして目を輝かせながら助走が始まりました。見事な踏み切り、空中姿勢、着手、着地でした。
 しかも、跳び箱の横に担任がいるものの補助はありません。中には失敗してしまう子どももいます、失敗した子は成功するまで何度も行うのです。
 成功すれば、そのまま鉄棒に向かい逆上がりを行います。できる子どもは空中逆上がりを行っています。
 約1時間、子どもたちは本当に生き生きと動きまわっていました。
 卒園式当日は、オペレッタと竹馬等もあるようです。

 園長いわく、
「これは卒園式の前に、保護者の前でするんですよ。
これらは子どもたちが、粘り強くあきらめないで取り組めます! できるようになりました! と保護者へ報告しているという意味もあります。そして、子どもたちは『これらができるようになったから卒園できるんだ!』と感じるんですね。これをもう20年以上行っています。
発表は約2時間。その後卒園式をして、食事をしながら壁に子どもたちの絵を展示して、その絵が子どもの心をどのように表現しているか保護者たちと色々話をして3時くらいに終了です」
ということでした。

毎回驚かされますが、全国には色々な園がありますね。
またまた、全国行脚をして実況中継をします!!

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はっちゃんまん
 園と保護者と、園児の味方。
 北海道から沖縄まで全国の幼稚園・保育園を指導している。
1年間に飛行機に乗る回数は120回を超えるほど、日本中を移動。そんな中で「日記」を書いてくれています。
 理不尽なことが大嫌い。普段は「背広モード」か「体操モード」で元気で優しいが、あまりに理不尽なコトがあると「ファイヤーモード」に変身するらしい。
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