●クリスマスとサンタクロース(2003年12月)
メリー・クリスマス!!
2003年も残すところ、あと1ヶ月。クリスマスが近づくこの季節になると
全国の幼稚園・保育園にはサンタクロースがやって来て、子どもたちに
プレゼントをしてくれます。クリスマスの楽しさ、ウキウキ感は大人も子どもも
やっぱり同じですよね!
そんなわけで、今回はサンタにちなんだお話です!!
全国の幼稚園・保育園で行われるクリスマス会では、必ずと言っていいほどサンタが来てくれます。
子どもたちは、“あれは●●先生だ!”“××のお父さんだぞ!”“バスの運転手さんだ!”などと叫びながらも、プレゼントをもらう時は一転夢の中に……。 皆さんのお家でも、12月25日の朝に輝きを増した子どもの目を見れば、来年も頑張ろう! という気持ちになるのではないでしょうか?

さてさて、皆さんは何歳位までこの夢を見続けられましたか? おそらく私は小学校低学年で夢は覚めていたような…。

以前、小学生を指導していた時のこと。
“先生!今度のクリスマスに、僕はサンタさんに、▲△を頼んだんだ!”
と言ったのがなんと6年生の男の子…。
しかもこの子どもだけではなく、周りにいた他の中学年から高学年の子どもたちも、同じようにまだ夢の世界にいるようでした。
最初は、『最近の子どもたちは夢があっていいなー』と思っていました。色々な小学生に聞いてみたところ、勿論しっかり現実を知っている子も沢山いました。しかし、私自身が小学生のときよりも、サンタクロースを信じている子どもの年齢がはるかに高いように思うのです。
皆さんの周りの子どもたちはどうですか?

なんとなくそんな事を思いながら、私の少年時代はどうだったかな? と考えてみました。
私が夢から覚めたのは恐らく1年生ぐらい。私に現実を教えてくれたのは、近所の6年生のガキ大将でした。
その時は“うそだ!そんなのうそだ!サンタはいるんだ!!”と思ったのを覚えています。
夢を見続けることはもちろん大切。でも、子どもは子ども同士で学びあう知識、教えあう現実も沢山あるんですよね。

地域の安全神話が崩れ始めた今の世の中。“暗くなったら帰っておいでね!” と、子ども任せに遊びに行かせられないのが現実です。
私たち大人の役割は、子どもたちが自由に、そしてのびのびと遊びまわれる地域社会を作っていく事ではないかと……。
毎年クリスマスが近づくと、そんなことをつくづく考えてしまうのでした。

今年も1年、ありがとうございました。2004年もCOSMO NETを宜しく御願いいたします!!

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はっちゃんまん
 園と保護者と、園児の味方。
 北海道から沖縄まで全国の幼稚園・保育園を指導している。
1年間に飛行機に乗る回数は120回を超えるほど、日本中を移動。そんな中で「日記」を書いてくれています。
 理不尽なことが大嫌い。普段は「背広モード」か「体操モード」で元気で優しいが、あまりに理不尽なコトがあると「ファイヤーモード」に変身するらしい。
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