●副園長先生からの声…「うわさ話」(2003年7月)
「うわさ話」は結構盛り上がり、楽しかったりします。
しかし、保育現場ではあまり望ましくないようです。
『自分がされたら嫌なことはしない』ですね。
それでは保育室実況中継!!
 新年度になるころ、お母さんたちは園の人事で盛り上がる。
 『かけ』をしていることもあり人事を発表すると「当たり外れの大騒ぎ」になる。
(自分もする側にまわると結構のってしまう・・・反省!)

 また、4月は辞めた先生の本当の退職理由?をめぐって、うわさ話がこれまた盛り上がる。
「辛かったの?」「仲間はずれだったの?」「帰りが遅かったの?」くらいならいいのだが、ついには「辞めさせられたの?」までに話が膨らんでいく・・・・。一般的に寿退職以外は、園が悪者になる「うわさ話」が多い。
(そういえば、私もわが子の先生のうわさ話しているし…反省!反省!)

 しかし、そんなうわさ話に傷ついている人がいることも確かな事実。
 しかも、良いうわさは広がらないが、悪いうわさは尾ひれがついて、おもしろおかしくひろがり、ついには内容さえ変わっている事もある。うわさ話はもっとも卑劣ないじめだと私は思う。
 全ての保護者は、わが子がいじめにあっていると知ったら抗議をするだろう。何気ない一言が人を傷つけている事もある。子どもたちは聞いていないようでしっかり話を聞いている。子どもから「お母さんがこんなこと言っていたよ」と聞かされることもある。幼稚園・保育園生活を親子でエンジョイするためにも、ちょっと気をつけてみてはどうだろうか。
 『人が嫌がることをしない!』と、我が子に伝え育てたいならば、やっぱり我々大人がお手本になりたいものである。
 園に直接聞いてみる事で事実と違ったうわさ話をひろめなくてすむ。事実とちがってひろがったうわさ話は、園も保護者も得をしない。気分が悪いだけ。
 園へのクレーム等は言いにくいかもしれないが、きちんと言ってくれたクレームに対処しない園はないはず。こまめにコミュニケーションを取れば楽しい幼稚園・保育園ライフをすごせるはず。今日からうわさ話を、ちょっと我慢して楽しい幼稚園・保育園ママライフをエンジョイしませんか?

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はっちゃんまん
 園と保護者と、園児の味方。
 北海道から沖縄まで全国の幼稚園・保育園を指導している。
1年間に飛行機に乗る回数は120回を超えるほど、日本中を移動。そんな中で「日記」を書いてくれています。
 理不尽なことが大嫌い。普段は「背広モード」か「体操モード」で元気で優しいが、あまりに理不尽なコトがあると「ファイヤーモード」に変身するらしい。
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