体の力
ヨコミネ式教育では運動も重視しています。これは『体の力』を養うためです。
運動神経を司るのは小脳です。小脳は大脳にほとんど覆われていて、重さは脳全体の10%程度ですが、ここには脳全体の半分以上の神経細胞が集中しています。大まかな運動命令が大脳から出されて、小脳の回路でそれを細かく調節してから、全身へと命令が送られます・このため微妙な運動もスムーズに行われます。また、体のバランスをとっているのも小脳です。大脳や脊髄などと複雑な関係を保ちながら、体のいろいろな筋肉の動きを調節して、身体の運動をスムーズかつ正確に行ったり、一定の姿勢を保持したりしています。
しかし、その小脳は幼児期にほぼ100%完成してしまいます。これはどういうことかというと、幼児期の運動神経が将来大きく影響を与えるということです。だから、運動神経を司る小脳を鍛え、『体の力』を養うために幼児体育(ここでは体操や水泳など)をおこなっているのです。
現在の社会の中では、子供たちが『体の力』を培うだけの環境が全くといっていいほど存在しません。なぜなら、“子育ての現状”で述べたとおり、子供たちを取り巻く環境は“かごの中の鳥”状態であり、よってたかって甘やかし、過保護の状態です。この中で『体の力』が育つわけがありません。
毎日10分ほどの長距離走に始まり、かけっこ、おにごっこを混ぜながら楽しく走り回ります。遅い子にはそれなりにハンデをあげたりして、その子の士気を高めるような事もします。
体操では、ブリッジ歩き、横周り、片手横周り、逆立ち歩き、跳び箱、忍者回りなど子供たちがガンガンしていきます。どうやったらそんなにできるの?スパルタ?なんていわれそうですが、手取り足取り教えているわけではなく、やはり環境から学んでいるんです。自分たちで友達・お兄ちゃん、お姉ちゃんがしているのをみて、はじめているんです。もちろん、安全管理は徹底しています。まだとうてい無理なことをしようとしている子供がいたら注意しますが、基本的には子供たちが好きなようにどんどん場を設定していきます。
男の子はレスリングもします。昔はチャンバラやけんかといったものが日常茶飯事で、自分たちや仲間で解決をしてきたものですが、今は、先生たちが真っ先に止めにはいります。監視され、けんかもできず、遊びも制限された中で何ができるでしょうか?なので、Yokomine式ではあえて男の子にはレスリングをさせるのです。男の子は、けんかのような遊びが大好きなんです。その中で、有り余った力を発散させ、友達ともより強い絆を構築していっているのです。レスリングで、肌と肌でぶつかり、お互いに応援され、勝ち負けを味わい、その中で『体の力』『心の力』を育てていくのです。
夏の水泳ではたった20間ほどの期間なのですが、みんな15メートル泳げるようになります。もちろんここでもスパルタをするわけではありません。とにかく水に慣れさせるのです。慣れさせてしまえばこっちのもの。子供たちは勝手に泳ぎます。はじめはきれいな泳ぎ方なんてできませんが、やはり上手な子からまなんでいるようです。
子供たちがよりよい将来を送るために、見逃してならないのが“健康”です。
『体の力』です。 |